ダヌシュ主演【無職の大卒】(VIP)、日本盤DVD6月10日発売、本日より予約開始
この数年、インド映画の映画祭として日本でお馴染みになってきた、スペースボックス社主催のIMW(インディアン・ムービー・ウィーク)。
昨年のIMWでも大きな評判になった、ダヌシュ主演の【Vellaillai Pattadhari】(映画祭邦題:無職の大卒、通称:VIP)。
壁などぶち壊せ
歴史を作ろう
未来は俺たちのものだ―大学で土木工学を学んだ主人公は、IT専攻でなかったために仕事が見つからない。母と隣人に励まされ、大きなチャンスを得るが—。#IMW2020 人気作、ダヌシュ主演の痛快で爽やかなドラマ『#無職の大卒』。
DVD 6月10日発売、レンタル9月開始決定📣 pic.twitter.com/ZoRgjsJD1m
— インディアンムービーウィーク(Indian Movie Week Japan) (@ImwJapan) May 27, 2021
おお、そうですか!
ダヌシュ主演の映画DVD発売は、【クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅】以来、2作目ですね!
ダヌシュは、私は2003年にチェンナイのアルバート劇場で彼のデビュー3作目【Thiruda Thirudi】を観て以来、飛び飛びですが観続けています。
【Thiruda Thirudi】(20歳位のころ)の身体のキレが、2021年の今でもバリッバリなのがすごいです。
ダヌシュも、父親や兄がプロデューサー・監督だったりして、(中堅の)映画一家出身のコではあったのですが、2002~2003年頃の同期にデビューしたシランバラサンや他のコが、もっと後ろ盾が凄かったりして、当初は(宣伝など含め)ダヌシュは地味な印象だったのです。ところがデビュー直後からいわゆる「焼け野原系」(悲惨で救いのない結末系)に出ていて、一線を画していました。というか、2作目の【Kaadhal Kondain】(インド映画同好会の邦題で「残骸」)が、もうとんでもない焼け野原系(お兄さんのセルヴァラーガヴァン監督作品)で、度肝を抜かれましたよね。
私は焼け野原系が実はかなり苦手なので、もしダヌシュを【Kaadhal Kondain】を最初に観ていたら、【Thiruda Thirudi】を観るのをパスしてしまっていたかもしれないです。初ダヌシュ映画が【Thiruda Thirudi】でよかったなあと、今でもしみじみ思っています。
【Thiruda Thirudi】、ものすごくダヌシュが等身大でナチュラルで生意気でかわいい男の子で、よかったんだなあ。
他の2世俳優って、七光り的なところを前面に出して宣伝してくることが多かった印象で、色がついちゃっているというか。それに比べるとダヌシュは本当にナチュラルでよかったんだなあ。
2003年って、ヴィクラムが天下を取ったような年だったんです(2002年【Gemini】の大ヒットから、2003年【Dhool】【Saamy】と続いた)けど、2003年のタミル映画興行ベスト10にデビューしたての新人だったダヌシュも実は【Kadhal Kondain】と【Thiruda Thirudi】が飛び込んでいたという。
(ちなみに、ヴィジャイも秋に公開した【Thirumalai】でベスト10に入ったけれど、2003年半ばまで大スランプだったのであまり注目されてなかった実感です。)
余談ですけど、2003年に放送されたテレビ番組「世界ふしぎ発見!」のインド映画特集で、【Thiruda Thirudi】の撮影風景がチラッと映ったんですけど、覚えている方、いらっしゃいますか?
2003年の話をダラダラしていますけど、まあ、ここで何が言いたいのかというと。
日本では「ラジニカーントの娘婿」という紹介のされ方ばかりしているけれど、別にラジニの娘婿になる以前から、ちゃんとキャリアがあってビッグネームだったんだってば!ってこと。
そして、【無職の大卒】が、【Thiruda Thirudi】や【クロ旅】のような楽しい映画の系譜になると思うので、私も好きですよ~!ってこと(笑)。
あとですね、【無職の大卒】の制作の際、ダヌシュがインドのアル・パチーノこと「ラグヴァラン」(1958-2008)に敬意を表して、主人公の名を「ラグヴァラン」にしたっていうエピソードですよ!
ラグヴァランの遺作が、ダヌシュ主演の【Yaaradi Nee Mohini】でした。ダヌシュなりの追悼が、2014年のこの【無職の大卒】でバリバリに表れていて、ダヌシュの愛に私は泣いたんですよ!
ほら、昨年IMWで観た時も、私、こんなこと書いてる。↓
おはようございます。一夜明けても、ダヌシュが「無職の大卒」で「ラグヴァラン」を連呼してくれたことなどが嬉しくて嬉しくて。2008年にラグ様が逝去して、5年以上経過した後、「彼を忘れるな!」と改めて映画でダヌシュが言ってくれたような気がして。ラグ様ファンとして、じわじわ涙出る。。。 pic.twitter.com/qhP8jSg6mk
— Noriko(むんむん) (@munmun_t) September 27, 2020
だから、もう、それだけでいいんです。私には。それだけで買う理由なんです。
いや、それだけじゃなく、傑作だと思いますけれども。でもやっぱりもうそれだけでいい(笑)。
劇中でも、悪役で名を馳せていてラグヴァランのことをダヌシュとアマラ・ポールがさりげなく語るシーンあるんですよ。
あまりにもさりげないので、ぜひ見逃さないでください。
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さてさて、続報で、何やらちょっと、事情ありのツイートが…。
『#無職の大卒』DVDの予約受付がIMOにて始まります📢
今回は社運をかけた自主制作のため、IMOにてオンライン販売と、上映劇場(6月はキネカ大森)での販売を予定しています。
皆様にはご不便をおかけして申し訳ございません。ご予約、ご購入いただけたらありがたいです。
何卒宜しくお願いします。 https://t.co/zYcBxwlRQe— インディアンムービーウィーク(Indian Movie Week Japan) (@ImwJapan) May 31, 2021
コロナ情勢下、うちも大変なんですが、どこも大変ですし、映画業界がほんとに大変なことは周知のとおりです。
買うかどうか迷っているなら、早めに買ったほうがお役に立てます!
私も先ほど予約しました!
ということで、ご興味のある方はお早めにIMOで!
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ちなみに、本作の続編【VIP 2】の輸入盤DVD(英語字幕)は、当店でも販売しております。
ダヌシュ出演作取扱いはこちら↓