山田桂子先生のテルグ話イベント#04[レポ]
わなっかん!
2月9日(日)、茨城大学教授の山田桂子先生をお迎えしてのテルグ話イベントを開催しました。2014年に開催した第1回目から数えて4回目!
1年前の第3回目のイベントの後、山田先生は【みんなのテルグ語勉強会】を立ち上げ、日本におけるテルグ語勉強者の人口が一気に増えてきた感がありますね。そして春には、【バーフバリ】のプラバースの新作【サーホー】も日本公開予定! 字幕監修を終えた後のタイミングで、今回の開催となりました。
なんどりのミールスをお昼ごはんで食べ、多くの参加者さんは既に山田先生のテルグ語講座受講経験者だったり既知の間柄だったりして、自己紹介や近況報告など和やかに雑談をした後、バシっと講演開始です。
桂子先生はミールスを迷わず手食! 今までの各種講演のダイジェストとはいってもいろいろ新ネタ(もちろん、【サーホー】も!)も登場、すごかったです。参加者のみなさんも、かなりの割合で桂子先生のテルグ語講座を既に受けており、昨年よりもディープさが増していたような。皆さま、なんどり! pic.twitter.com/Yw7fAks7vK
? Noriko(むんむん) (@munmun_t) February 10, 2020
今回は、「テルグ映画よもやま話」と称して、2018~19年に、当店なんどりを含む各所にて行われた、テルグ映画に関する講演のダイジェストです。
ダイジェストとはいっても、それぞれのトピックの密度が濃い・濃い・濃い!!!
まさに南インド映画のような、アツい山田先生のトークが繰り広げられました。
●字幕監修のお話
●ラージャマウリ映画の世界を旅する
●バーフバリ解体新書
●テルグ歴史文化講座
●インドのお・も・て・な・し
●バーフバリにいたるテルグ映画VFXへの道
参加者のほとんどの方が、過去の山田桂子先生トークを聞いたことがあるものの、これだけのトピック(全部違う講演会)を全部制覇してる人はさすがにいないでしょう(!?)
ということで、私も割と講演会を聞いたことがあるはず、なんですが知らないことだらけで、面白くて面白くて!!!
日本で初めて日本語字幕がついたテルグ語映画【シャンカラーバラナム】(1988年の「大インド映画祭」にて初上映)から、日本におけるテルグ業界に30年以上関わり、ウォッチを続けている山田桂子先生ならではの切り口が冴えわたる!
(私がシャンカラーバラナムを観たのは2003年で大号泣の大号泣でしたが、まだ他のテルグ語映画を観たことはなかったから、私のテルグ映画初体験も山田先生がかかわっていた!というのは感慨深いです~)
上記トピックの中では、私は●インドのお・も・て・な・し●バーフバリにいたるテルグ映画VFXへの道の二つが全く聞いたことがないこともあり、特に面白かったです。
「おもてなし」だけで何の映画だかわかる人はツウですね(笑) そう、【あなたがいてこそ】(Maryada Ramanna)のこと。
原題は「おもてなしです、ラームさん」。「おもてなし」と「(ヤクザの)かわいがり」の二面性をもつマリヤーダ(タミル語もマリヤーダという単語使います~)を念頭にあの映画を観ると、しょっちゅうBGMで流れてくる「マリヤーダ、マリヤーダ~♪」が、真意の怖さを表していてまた最高に面白く見られますね♪ 映画の中ででているやりすぎにもみえる「おもてなし」をひとつひとつ解説していただきました。(【あなたがいてこそ】が日本上陸した時のエピソードも、バーフバリが大ヒットした今となっては、へええええええ!?って感じですが、そうか、当時はそうだったのかとまた感慨深かったですねえ。)
VFXといえば、普段タミル映画を主に観ている私としては、真っ先に思い浮かぶのは【ロボット】などのシャンカル監督です。インド映画のVFX使いの巨匠といえばシャンカルとラージャマウリのライバル関係を想像される方も多いことと思います。12月に【マッキー】や【ムトゥ踊るマハラジャ】トークショウでご一緒させていただいた江戸木純さんも、ラージャマウリの来日時にインタビューしたら、ライバルとしてシャンカルをすごく意識していると答えていたそうです。
しかし、ライバルはシャンカルだけではなく、テルグ映画界の中にラージャマウリのVFX使いに異を唱える巨匠がいた!!! それは!
…ということで、ラージャマウリを語る切り口が、江戸木さんと山田先生で全くベクトルが違うのも面白かったです。お二人ともラージャマウリ監督が来日したときに会話をされているので、内容に臨場感や説得力があります。両方聞けて、私は超しあわせです~♪
これからも、3月27日公開の【サーホー】が大ヒットするなど、南インド映画が日本で元気であれば、山田桂子先生のお話が様々な機会で聞けると思います。今回参加されなかった方も次はお見逃しなく! それから、もっともっと、いろいろな方のいろいろな切り口のお話をうかがって、もっともっともっと!楽しくインド映画を観ていきたいなと思いました。
山田桂子先生、今回もテンション高くお得感いっぱいのテルグ映画情報の嵐なトークをどうもありがとうございました!
ご参加いただいたみなさまも、ありがとうございました。
なんどり!
参加者のみなさんのコメント
特にラージャマウリ監督のVFXに対する考え方の話がとても興味深かった。派手な絵面に目が行きがちだけど、そこにはちゃんと明確な意図があるんだなと。このテーマを掘り下げた話もまた聞きたいな。
欲しいと思ってたメルサルのDVDもやっと買えてよかった✨ pic.twitter.com/9QPhFd57sb— ノリ🐘???? (@baahunoli) February 9, 2020
テルグ語、テルグ映画
その地域の話を聞いたわけですがKodi Ramakrishna監督の映画が観たくなりましたよ😌— 🕊️ひゆう🍨 (@honda_hiyuu) February 9, 2020
それから山田先生のお話を伺って、Kodi Ramakrishna監督の映画も観てみたいと思いました。昨夏に新文芸坐のオールナイトで上映されたラムヤ様主演の『Ammoru』も観ておけば良かった…夏コミ後のオールナイトだったんだよね。アヌシュカ主演の『Arundhati』もやっぱり観たいですね!
— さんてる ?????? (@3teru) February 9, 2020
今日はなんどりで山田先生のトークでした。とても楽しかったです!なんどり、改めてがっつり食べに行きたいです。
— Nakamura Akira ????? ???? (@NakamuraAkira1) February 9, 2020
某イベントに参加し、予定延長のため、遅刻で仕事に向かっておりますwww
凄いボリュームでしたー!むしろランチ着きチャイ着きでは激安だったのでは!
皆様ありがとうございましたー(泣きながら出勤)— 佳佳@東京 (@ygwyrdd) February 9, 2020
なんどりさんで行われた山田先生の会に参加してきました。申し込みの時点からいろいろやらかし、今日も何だか…😨お話はとても面白く、ご紹介いただいた書籍は即注文。次の予定があって、すぐに出てしまってDVDとかほしかったのは次の機会に購入しよう。#なんどり#山田桂子先生#テルグ語もっと勉強
— こずえ (@attackNo1) February 9, 2020
都電荒川線でなんどりさんへ
初ミールスいただきました!優しい味付けで自然のおいしさと言えばいいのか好きな食べ物です
また食べにきたいな
南タイ料理のカオヤムが好物でそれと似てるあとは日本語字幕が嬉しい😊お土産のdvd。サルカールも近々販売して下さるそう。あれも良かったヴィジャイ☺️君 pic.twitter.com/u7mP4wKe7t
— ?????🦀かにっぱ (@kani_pan_san) February 9, 2020
窓にカーテンをつけ終えひと段落
午後は #愛と憎しみのデカン高原
パンフ読みと山田桂子先生のお話まとめ作業に。講義で紹介下さった映画もみたいが時間が足りない
パンフは文字が多く読み応えあり
テルグ映画に興味ある方はなんどりさんで買ってぜひ読むとよさげ🦀文化や風習が学べ理解深まる? pic.twitter.com/EERVu52CDt— ?????🦀かにっぱ (@kani_pan_san) February 11, 2020
このイベントの感想まとめtogetter
20200209 山田桂子先生テルグ映画よもやま話イベント
※【愛と憎しみのデカン高原】日本パンフ、【バブーを探せ!】インド盤サントラCDは、在庫僅少ですが、まだ販売中です。
→ インド映画販売リスト
講演内で紹介のあった、テルグ映画関連の書籍についても、多くはなんどりの本棚にて、閲覧できます。絶版になっているものなどは、ぜひ当店にお食事に来た際、店内でご覧になっていってくださいませ~♪