2020年インド(タミル)映画輸入盤DVDランキング @なんどり

わなっかん!
あけましておめでとうございます。

おかげさまで、なんどり物販部門は一昨年開始した通販を中心にたくさんの方にご購入いただいて、たくさんのDVDが旅立っていきました。
長いこと新作が発売されなくなっていたタミル映画DVDでしたが、EU発の新興レーベルUltra Recordsが2017年頃から発売を開始し、昨年まで比較的コンスタントにタイトルが出ました。
そこで、今回は2020年中に、当店で売れたDVDをランキングにまとめてみたいと思います。
こんなふうにまとめられるほど、タミル映画DVDがリリースされたなんて、数年前からは考えられなかったです。みなさまのおかげです。なんどり(ありがとうございます)!

※店は、年明けは1月8日(金)より営業予定です。よろしくお願いいたします。

2020年 なんどりで売れたインド映画(タミル映画)DVDランキング

11位:

Thadam 


発売は2019年でしたが、【サーホー】を海外の公開時に現地まで観に行かれた方を中心にお買い上げいただいてた印象です。
2020年に【サーホー】が日本公開されてしばらくしてから、再びじわじわと売れ続けました。サーホーの身代わり(?)役を演じたアルン・ヴィジャイが、とてつもなくカッコいい、双子の2役。2019年のタミル映画の中でも脚本が練りに練られた、傑作サスペンス作品です。
評論家たちにも大絶賛された大ヒット作なので、日本の映画祭に来ないかな~と待ってましたが、まだ来てませんね。

10位:

Nerkonda Paarvai


2020年3月発売。2019年、日本の映画祭に【Viswasam(永遠の絆)】で登場、ヴィジャイの最大のライバルでもあるアジットクマール主演作。【PINK】のリメイクで激シブで(激しく腕っぷしも強い)陰のある謎の弁護士を演じました。ヴィディヤー・バーラン(今度公開の【ミッション・マンガル】にも出てますね!)がタミル映画に初出演したのも大きな話題に。冒頭のシュリデヴィに捧ぐ、のテロップが泣けます。

8位:

Kaala / Petta 
それぞれ2018年、2019年の発売の作品ながら、しぶとく長く売れ続けてました。さすがラジニ様主演!


Kaalaは、2020年のIMWで【僕の名はパリエルム・ペルマール】が大反響だったのを受けて、近いテーマ(身分差別で虐げられた人々)だったことでも再注目を浴びました。


PettaはIMW2019で上映後も、ネットフリックスでも配信中ですが、強い。売れる毎に、日々、新しいヴィジャイ・セードゥパティやナワーズッディーン・シッディーキーのファンが増え続けていることも実感しました☆

6位:

Asuran  / Mersal


Asuranは2020年3月発売。インドなど現地では【Bigil】のちょっと前に公開されていた、現在のところダヌシュのキャリアで最大の大ヒット作(興行成績で100カロールを初めて突破)で2019年に数々の賞も受賞。めちゃくちゃ重ーい話ながら、ダヌシュに目が釘付けになります。【僕の名はパリエルム・ペルマール】に衝撃を受けた方は、ぜひAsuranも見て!


Mersalは、2019年3月発売ながら、おかげさまで長く売れ続けています。今のところ、なんどりで歴代で一番の売れ筋です。2020年も新しいヴィジャイファンが続々と増えたんだな、と感無量です。本当にありがとうございます。 
なんどり実店舗でも、映画で出てくる「ローズ・ミルク」や「ペッパー・ラッサム」を提供していますので、こちらも何卒よろしくお願いいたします。(声かけていただければ、ペッパーラッサムの効能みたいなものも解説いたしますよ。店に二日酔いで調子悪いけど何か食べなきゃ…と入店された男性が、ラッサム飲んで食欲回復して「効きました」と喜んで帰られたこともあります。)

5位:

Pattas


2020年1月に公開(日本でもスペースボックスジャパンが自主上映)で、3月にはもうDVDが発売されてしまったという、勢いがありすぎる作品(?)
インドの古代武術を守ろうとする男性が主人公で、ダヌシュのマサラムービーでの持ち味がよく出ている、いい映画でした!

4位:

Darbar


2020年1月に公開のラジニカーントの現在の最新作。2021年7月、日本公開決定!
近年ではもっとも乱暴で荒々しいラジニ様を堪能できる!?
ラジニの娘役(ニヴェーター・トーマス)が、【ジッラ 修羅のシマ】でヴィジャイの義妹役だったのはお気づきですか?

3位

Bigil 


↑裏ジャケットもヴィジャイだらけで、ジャケットデザインした方もよっぽどのヴィジャイファンなんだな!と思っちゃいます♪ ジャケ買い大歓迎案件です(笑)
【Darbar】と背表紙を並べると、デザインに統一感があってこれまたカッコいい。家のインテリアとしてもオススメです!

2020年7月末DVD発売。9月にIMWで上映があり、インディアンムービーオンラインでも現在配信中。でもよかったら、輸入盤DVDもどうぞ。(日本語訳違いますし)

2位:

Sarkar 


2020年3月発売。IMWでも2019年と20年で上映済み。日本でも、この映画を見習え!と思うような不甲斐ない政治がはびこった2020年となりましたが、それぞれの1票を大切にしたいものですね。
DVDの補助的な字幕とはいえども、少しでもヴィジャイや映画の躍動感に見合った訳になるよう心がけていましたが、クライマックスに向かう前の曲の訳を、躍動感があって好きです、と言ってくださった方がいて嬉しかったです。
ヴィジャイ、だいぶ日本でも知名度が上がってきている気がしますし、そろそろいいかげん映画祭止まりじゃなく、日本一般劇場公開になるといいなあと思います。

さて、ヴィジャイが2位?
では、1位は?

1位:

Sarvam Thaala Mayam 

2020年3月発売。ヴィジャイファンが主人公の映画が、ヴィジャイ映画も抑えて、2020年ぶっちぎりの販売枚数になりました。
2018年東京国際映画祭で、映画祭会場の最大のスクリーン(TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN7、533席)での上映を満席にし、大絶賛もされながら日本でのその後の上映が叶っていない名作。
DVDの字幕の協力前は、日本でたった2回の上映から時間がだいぶ経過しているし、やったところで本当に売れるかなという不安がありました。 でもせっかくやるなら多方面を巻き込みたい!というワクワク感の方が上回り、勇気振り絞っていつもよりも周囲にお声がけしたりして協力を賜って発売まで至りました。みなさんにご愛顧していただけて、本当に涙が止まらない勢いで嬉しいです。 本作DVDの発売により、勉強になったこともたくさんありました。

10月には、DVD発売から発展した本作についてのオンライントークイベントに、ラージーヴ・メーナン監督ご本人が飛び入り出演するというミラクルもありました! 日本での再上映を!と直訴しました。今後に何か展開あったら、いいですね!!!
(日本での上映や円盤発売も祈願してますが、まだまだこの輸入盤DVDを発売中なので、ぜひ買って応援してくださいっ)

最後に。。。

ここをご覧になった皆様に、少しでいいので、心に留めておいてほしいことがございます。
当店は、Ultra Recordsをはじめとして、今でもインド映画のDVDの新作を出し続けている(出そうとしている)世界中のブランドやメーカーを応援して、輸入DVDを販売しています。

なんどりで日本語字幕に協力したインド映画DVD(輸入盤)

昨年はこのコロナ情勢の中でも、STAY HOMEでDVD鑑賞をと購入をしてくださったお客様が多かったのでしょうか。おかげさまで、なんどりとしてはDVDの売上が伸びて、飲食部門で世間と同様に苦しかった当店でしたがDVDに大いに助けられる結果になりました。

その一方で、緊急事態宣言期間中に在庫切れになったものが、なかなか再入荷できないこともありました。(インドからの荷物が3カ月届かない、マレーシアで業者さんが行動制限で倉庫にすら入れず発送作業ができない、などありました。)
特に【Sarvam Thaala Mayam】は、たくさんの方に待っていただくことになり、ご不便をおかけしました。

世界的な売れ行き、ということに目を向けてみれば、厳しさは増したのでは、と思われます。

配信が充実したからDVDは売れなくなった、という事情ももちろんあるのでしょうが、インドや東南アジアでは海賊盤DVDの幅の効かせ方が半端ではなく、正規盤を扱う小売店やメーカーが窮地に追いやられてしまっていることは、当店でも時々お話させていただいてますが、昨年はその上にこのコロナ情勢です。

Ultra Recordsは、コロナ初期に発売とはいえ、コロナ前に制作準備が進んでいた【Sarvam Thaala Mayam】や【Sarkar】のリリース時はすぐ次も出す!という勢いがありました。
が、8月に出すとしていた、カールティ主演の大傑作【Kaithi】のDVDがペンディングになってしまっているのをはじめ、7月末にリリースされた【Darbar】と【Bigil】以降、完全に新作発売の情報は停まっています。
DVDのメーカーさんが多忙でただ数か月遅れているだけならば、気長に待つところです。

が、在庫を抱えて経営が苦しく、Kaithiの延期どころか取りやめ、今後DVD製作から撤退、という可能性もあると思います。(Kaithiは「準備は進めているが、DarbarとBigilがある程度世界でさばけるまでリリースできない」、と連絡が来て以来、停まったままです。日本でも、ビギルやダルバールが上記のランキングでトップに入っていないことで、その辺はお察しください。)
もし廃業されると、既に発売されているものさえ入手困難になることも予想されます。
せっかく新作タミル映画DVDが出なくなっていた時期を脱して、この2~3年に再びDVDが出るようになっていましたが、その動きをまた後退させてしまいます。

コロナが落ち着いたら買いに行きたいです、後でまとめて買います、というお声も嬉しいのですが、店やメーカー、卸側ではそれを待っていられないかもしれないんです。
映画を映画館に観に行かないと映画館が…というのと同じことです。

皆さまもコロナ情勢の中、それぞれのご事情があるかと思います。
でももし、購入を検討中のタイトルがございましたら、どうかお早めに、積極的に、ご購入をお願いいたします。来店が難しければ、通販でももちろん歓迎です。
日本での売上(売れればまた次の仕入れができます)が海外盤リリースの助けになっています。

購入済みの方も、ぜひ鑑賞した際には感想をSNSにアップするなど、DVDが売られていることを少しでも世間に知ってもらえるように、応援をしていただけると幸いです。(SNSは…という方は、当店にメールで感想をお寄せいただいても結構です。というか、嬉しいです!)

私どもも、インド映画界に少しでも恩返しになるよう、精進していきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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