【ムトゥ踊るマハラジャ】4K&5.1chリマスター試写(11/23公開)

わなっかん!
今年は、ラジニカーント&ミーナ主演の【ムトゥ踊るマハラジャ】が日本公開20周年。
20年前の、渋谷シネマライズの単館上映時(1998年)、店主のinaは初日に観に行っています。
これを書いてる管理人は、10月頃にシネマライズで観て、電撃的にラジニと南インドに恋に落ち、その後ラジニラジニとうわごとを言い続け、結果的にインドに足を踏み入れ、南インド料理に興味ももちました。

【ムトゥ踊るマハラジャ】の中で、タミルのお隣の州(ケーララ州)に馬車でラジニとミーナが迷い込んだ先で、ミーナがドカ食い(笑)していた食べものが気になって、それが「プットゥ」だと気がついたのが2002?3年頃だったでしょうか。
その頃に、アマチュアの南インド料理の愛好会「グルジリ」が盛んに東京を中心に開催されていて、ドキドキしながら初参加しました。そこで出会ったのが、現「ケララの風II」オーナーシェフの沼尻さんや、「なんどり」のinaさんだったりします。 その仲間たちと【ムトゥ踊るマハラジャ】のDVDを観ることがあって、沼尻さんが「これはケーララの名物のプットゥだよ」と目を輝かせて教えてくれたこととか、昨日のことのように思い出します。

それが影響して、なんどりでも時々、「プットゥ」がメニューに登場してるわけで、かなりこだわって作ってます。(現在日本で巡回公開中の【リンガー】でも、印象的な場面で「プットゥ」が出てきますよね。)

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さてさて、そんな、日本のインド映画界の金字塔であり、当時の南インド料理愛好家の間でも話題だった【ムトゥ踊るマハラジャ】が、何とインド本国に現存していた「オリジナルネガ」からのダイレクトなリマスターで、しかも当時はモノラル録音だったのが、A.R.ラフマーンの自宅スタジオに保存されていたマスターから5.1チャンネルになって、日本で世界に先駆けてリマスター公開されることになりました!
昨年の【バーフバリ王の凱旋】公開前の頃から、ムトゥ日本20周年企画が進行しているウワサは聞いてましたが、いよいよ現実に(涙)
しかも、バーフバリも大ブーム中の今、新装ムトゥが観られるなんて、号泣ものです。

ムトゥ踊るマハラジャ 4K 公式サイト

配給会社/エデンさまの御厚意により、なんどりスタッフも試写会で観てくることができました!

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<<10月11日 第1回目の試写>> 管理人の感想


昨年、【バーシャ!踊る夕陽のビッグボス】がインドでデジタルリマスター公開。日本の上映会で観たとき、鮮明だけど色を盛りすぎ、いじりすぎな面もあり、ビビッドすぎて(特に血の色とか…)ちょっと残念だった。インドではこういうリマスターが流行りなのか~って感じ。 でも今回のムトゥは違う!

今回のムトゥのインドでのリマスターは、江戸木さんが、オリジナルを尊重したナチュラルな仕上がりの要望を入れていたそうで、(きっとインドとせめぎ合いがあったのではないかと…)赤がまず自然なキレイさで、ミーナの肌(特におへそ回りや背中などの質感)が、女性から見てもほんとに美しかった

あと、特にピンクと緑が劇的にキレイ(もちろんナチュラルに)になってます。ティラナティラナの緑の衣装は身震いしたし、曲に入る前のラジニのシャツがあんな淡いキレイなピンク色だったなんてー! 食べ物の質感もすごかったし(南インド料理関係者としては、萌え度爆発。)動物さんたちもイキイキ♪

そうそう、あの「プットゥ」とかの、食べものの質感もすごい! サラットバーブ演じるご主人様が食べてるカレーは青菜のクートゥだと、今回のリマスターではっきり分かって、さらに感動しましたよ(笑)

<<10月22日 第2回目の試写>> inaの感想

今年で日本公開20周年なんですね。20周年を記念して、4K&5.1chデジタルリマスター化されてパワーアップしたムトゥは、いったいどうであったのか、ワクワクして試写会に行ってきました。
前回の試写会の時は、音のほうがまにあわなくてモノラルだったそうなのですが、この日は江戸木純さんによると、5.1chになっているとのことで、さらに世界初公開とのこと!
凄いところにきてしまった。期待が高まりますね。既に観た方からはとても綺麗になっているとの感想がtwitter等でながれてきていたので、どういう点がよくなっているのかじっくり観てみました。
まず全体的にキズ一つなく、とても丁寧に修復されていました。映像の質感は、自然な感じを活かしつつクリアに細部まで色調がはっきりとしていて、けっしてヴィヴィッドにどぎつい感じはなかったですね。これは「バーシャ」のデジタルリマスターとは真逆だと思いました。この自然な感じというのがとてもよくて、どこかフィルムの質感を持ちながらも新しく生まれ変わっている。特に緑色系の色合いが絶妙。もちろん赤いろなどもとてもよく、キズが一つもないことから、はっきりと鮮明になっている。そして、ミーナの身につけている装飾品が、光に反射してキラキラと輝いているところなどは、素晴らしいの一言。
音のほうは、5.1chになっているが、グルグル回った感じはないものの、厚みがありステレオ感があるのがとてもよいですね。音響設備のしっかりしたところで聞いたら、また感じが違うかもしれません。
これもインドと日本との共同作業がうまくいって、素晴らしいリニューアル化となったムトゥ。来月の23日より公開ということで楽しみです。是非とも劇場でごらんになってみてください! 超オススメします!

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リマスターも、欲をいえば、あの渋谷シネマライズ(現在、閉館)で観たかったなあ…とも思っていましたが、
プレスには、シネマライズを経営されていたご夫婦のインタビューが載っていました!

シネマライズのアーカイブで、ムトゥ公開時のことが読めます♪

今回のロードショー時、当時の関係者さんのいろんな話しが発掘されていくといいな、舞台挨拶も叶うならしてほしいです。

なんどりでは、【ムトゥ踊るマハラジャ】リマスター公開を、全面的に応援します!
もちろん、ロードショーも観に行きますよ!!!
これからも、店内を飾ったり、サイトにもムトゥのことを書いていきます☆

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